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アイテムについて
大人気の切り絵アーティスト福井利佐の能シリーズの作品「葵上」です 光源氏の正妻、葵上は、物の怪にとりつかれ重態でした。回復させようと、照日(てるひ)の巫女を招き、見てもらうと、姿を現したのは、源氏の愛人であった六条御息所(みやすどころ)の怨霊でした。御息所は、気高く教養深い高貴な女性ですが、葵上の姿を見ると、嫉妬に駆られ、葵上の魂を抜き取ろうとします。恨みの塊となった御息所に対して、偉大な法力を持つ修験者、横川の小聖が祈祷を始めると、御息所の心に巣くっている嫉妬心が鬼女となって表われました。御息所は、祈祷をしている小聖にも襲いかかります。激しい戦いの末、御息所の怨霊は折り伏せられ、心安らかに成仏するのでした。この演目には、題名となっている「葵上」は登場しません。不在でありながら、さまざまな演出により、源氏物語のシーンが浮かび上がる演出になっています。 「葵上」では鬼となる前の六条御息所(みやすどころ)と、鬼となった後と両方に面が登場します。作品では、その両面を表現しました。周りには植物の葵をあしらう形で、登場しない「葵上」を表現しています。下の方に葵のピンク色の花を咲かせ、心やすらかに成仏したことを表しました。 福井利佐 1975年静岡県出身。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業。精緻な観察による描写のきめ細やかさと大胆な構図で、観る者を圧倒させるような生命力のある線の世界を描き出す。中島美嘉のCDジャケットアートワーク、Reebokとのコラボレーションスニーカーやユニクロ「UT」への参加、直木賞作家の桐野夏生氏、木内昇氏の小説への挿画や装丁、NHK太宰治短編小説集「グッド・バイ」の映像制作、NHK 「猫のしっぽカエルの手」オープニングタイトル制作などがある。お能の宝生流家元主催の「和の会」メインビジュアル担当(2008~2018)。2019年は福音館書店月刊かがくのとも から絵本「むしたちのおとのせかい」を刊行。2022年「からまつ~ふじさんにもりをつくるき~」を刊行。その他、国内外の個展や合同展の参加、ワークショップなど多方面で活躍中